2025年10月22日(水)
自民都議不起訴は不当
上脇教授 検察審に申立書
都議会自民党の裏金が発覚後、政治資金収支報告書で裏金をすべて使い切ったと訂正した20日後に、裏金を全額繰り越したと真逆の再訂正をした柴崎幹男都議の不起訴は不当だとして21日までに、神戸学院大学の上脇博之教授が東京検察審査会に申立書を郵送しました。
検審に申し立てたのは、今月8日に東京地検が「不起訴」とした柴崎都議(起訴猶予)と、柴崎氏が代表の「自民党東京都練馬区第十一支部」の会計責任者(嫌疑不十分)の2人です。
申立書は「『起訴猶予』とは『犯罪を犯したことが証拠上明白』なのに、『公訴を提起しない』ことだ。有罪の証拠があるのに、不起訴にしたのは明らかに不当だ」としています。
都議会自民党が裏金づくりを認めたことを受け、今年1月、「第十一支部」は2022年分と19年分の収支報告書を訂正。計241万円の裏金を収入に計上し、同額を支出したとして、裏金を使い切ったとしていました。
しかし「しんぶん赤旗」日曜版の取材を受け、訂正から20日後の2月に収支報告書を再訂正。使い切ったはずの裏金を、一転して繰越金にしていました。
申立書は「裏金づくりは、組織的に行われ、主権者・国民への裏切りで、余りにも悪質過ぎる。不起訴とすることは、(自民党への)忖度(そんたく)であり、不当に手心を加えたもの」と強調しています。








