2025年10月22日(水)
「赤本」一緒に読んでみよう
「価値は物質的」? 議論し深める
大学で読書会
首都圏の国立A大学で今月、志位和夫著『Q&A いま「資本論」がおもしろい』(赤本)の読書会がスタートしました。
A大学ではこの間、『資本論』読書会に取り組み、今年度は民青同盟員を含む学生7人が参加しています。この参加者にも呼びかけ、後期から「赤本」読書会を開始しました。
読書会は、大学の教室を利用して行っています。1回目は5人の学生が参加しました。うち1人は、学内に張り出されたビラを見た1年生です。「資本主義によって苦しんでいる人がいる。この社会をそのままにしていいとは思えない。自分が恩恵にあずかっていることも考えたい」と、参加の動機を語りました。
4年生が司会進行を務め、まず第1章についてまとめて議論し、第2章をQごとに読み合わせ、学生同士が自由に討論する形で進めました。
第1章については、「『完全で自由な発展』の『完全』とはどういうこと」「なぜ『自由な時間』をもつことが『完全で自由な発展』につながるのか」「マルクスの人間観をもっと深めて議論したい」など、問題意識が多彩に出されました。
第2章では「価値は物質的なのか」「『価値の大きさを決めるのは社会的に必要な労働時間』とあるがふに落ちない。需要によって決まるのではないか」などの疑問が出されました。すでに学んでいる参加者がある程度答えましたが、次回さらに議論して深めることにしました。
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読書会にむけて、事前にビラ100枚を学内に張り出しました。読書会初日には学内での話題づくりのため、大学門前で地元の日本共産党の地区委員長も応援に入り、党中央委員会が作成したシールアンケートを使って「赤本」対話宣伝を行いました。
学生9人と対話になり、うち6人が「搾取はあると思う」と回答。どんな時に実感するかをきくと「格差の拡大」と答える人が多く、マルクスが解明した「資本からの搾取」が広く認識されていることが宣伝参加者の確信になりました。
A大学では今後、『資本論』読書会と赤本読書会を、それぞれ週1回、行っていく予定です。








