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2025年10月17日(金)

仮放免の男性「命守れ」

「ゼロプラン」廃止へ国会前で集会

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(写真)集会で自身の実態を話す仮放免中の男性(中央)=15日、国会前

 出入国在留管理庁が「国民の安全・安心のための不法滞在者ゼロプラン」を発表(5月)してから強制送還が強化されているなどとして、ゼロプランの廃止を訴える集会が15日夜に国会前で開かれました。「アジア太平洋人権保護ネットワーク」などが呼びかけ、支援者や仮放免当事者などが参加しました。

 日本で暮らして21年で仮放免中のスリランカ人男性は、「社会を脅かしているのは私ではなく政治だ」と批判。来年1月に強制送還される可能性があるとして、「政治家には何も悪いことをしていない私たちの命を危険にさらすのではなく、守ってほしい」と力を込めました。

 埼玉県川口市でクルド人の夫と暮らす女性は、ゼロプランが発表され、先の参院選で排外主義的な政党が伸長するなか、「これまでにないほどヘイトを感じている」と実態を告発。解体業の仕事も「外国人だから」と断られることもあるといいます。「国はまともな対応をしてください」と語りました。

 日本共産党の山添拓政策委員長と吉良よし子参院議員、本村伸子衆院議員が参加。本村氏は、難民申請中の人が「不安のスケープゴート(いけにえ)になっている」と指摘。「命と人権を守るためにがんばっていく」と訴えました。立憲民主党の国会議員も参加しました。

 参加者は「長期収容人権侵害」「入管法は廃止一択」などと声を上げました。


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