2025年10月17日(金)
ハンセン病の教訓を未来に
熊本 田村貴昭氏が国立療養所菊池恵風園訪問
入所者らから要望聞く
![]() (写真)太田会長(左)と懇談する田村氏(右から2人目)ら=16日、熊本県合志市 |
日本共産党の田村貴昭衆院議員は16日、熊本県合志市のハンセン病回復(完治)者が入所する国立療養所「菊池恵風園」を訪れ、入所者、管理者、医療・看護・介護従事者から課題や要望を聞き取りました。入所者の高齢化への対応、医療従事者不足の課題が浮き彫りになりました。
恵風園入所者自治会の太田明会長代行は入所者の「将来構想」に向けた協議会や合志市と連携した地域との交流の取り組みを紹介。医療従事者は入所者の生命、安全を守りケアするうえでも職員の処遇改善や人員の拡充を求めました。
医学博士の境恵祐園長は、園内の資料館や旧隔離施設などを案内。89年間にわたる「隔離政策」による身体的・精神的ダメージや、人として尊重されなかった入所者の歴史を紹介し、田村氏に国会で取り上げてもらうよう求め、「多くの人に歴史や現状を知ってもらい、ハンセン病の教訓を未来につなげてほしい」と要望しました。
田村氏は、療養所運営の支え手となる医療・看護・介護従事者が置かれている厳しい現状について「人事院や厚生労働省に打開策を求めると同時に、国と自治体で連携して要望実現に頑張りたい」と話しました。
党熊本県委員会の東奈津子副委員長、濱元幸一郎合志市議らが同行しました。









