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2025年10月17日(金)

きょうの潮流

 AIが「役員」に。日本の大手ビール会社が、経営の方向を決める戦略会議に人工知能を取り入れています。過去の議事録や資料を学習させ、意見を求めているといいます▼議論や論点を深めるため、それぞれ専門分野を持たせた複数の「AI役員」を活用。そこからの提案をきっかけに実行に移されたものも多く、執行役員の1人はNHKニュースで「AIはいい意味で空気が読めないので冷静な指摘をしてくれる」と話していました▼飛躍的に進歩し、人間のように何かを生み出すことができるようになった生成AI。それは産業だけでなく、社会全体に大きな変化をもたらしています。一方で、開発や利用によっては人類の存亡にかかわる脅威にもなりうるとの懸念も▼AIによる偽情報の拡散は深刻な問題となり、芸能人に似せて作成したわいせつ画像などもネット上に氾濫しています。選挙や国民監視、人命を奪う兵器にも悪用されているのが現状です▼国連総会はAIに関する決議で、すべての人々に恩恵をもたらす「安全安心で信頼できる」システムの推進を強調。加盟国に対して国際人権法を順守した運用や、人権を侵害するような使用をやめることを求めています▼『人間とAI』の著者で経済研究者の友寄英隆さんは「生成AIは体制擁護の道具になる危険がある」として、共存していくためには民主的なルールづくりが不可欠だと説きます。それは人間と社会のあり方、人類発展のあるべき姿を追い求めていく課題でもあると。


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