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2025年10月7日(火)

南城市長 議会を解散

セクハラ巡り不信任 来月2日市議選告示

沖縄

 職員へのセクハラ問題を巡り議会から不信任を議決された沖縄県南城市の古謝景春市長は6日、議会を解散しました。セクハラを追及してきた野党・中立市議5人は同日、「議会解散は解散権の乱用」「自らの不祥事をごまかす外道の所業にほかならない」として、抗議声明を出しました。

 40日以内に市議選が行われることになり、市選挙管理委員会は同日、11月2日告示(9日投票)で実施すると発表。新市議会で再び不信任決議が過半数で可決されると、古謝市長は自動的に失職します。

 古謝市長は6日午前、中村直哉議長に解散通知を提出。その後、記者団の取材に「不信任決議が可決されたことは大変不本意。このまま辞職すると、否定してきたハラスメントの一部まで認めることになる」などと述べました。

 解散に対する抗議声明を野党・中立の市議とともに発表した日本共産党の松田兼弘市議は、「何としても市議選を勝ち抜いて、今度こそ過半数で辞職に追い込む」と語りました。

 市長のセクハラ問題を巡っては、市議会が昨年市職員へ実施したアンケートで9件のセクハラ被害が浮上。市が設置した第三者委員会が調査を実施し、5月に公表した報告書で、女性職員へのキスや太ももを触るなどのセクハラ行為を認定しました。

 議会では野党・中立会派の提出による不信任案が3度にわたり否決されてきましたが9月、被害を訴える職員に市長が口止めをしていた音声記録を地元紙などが報じると事態は一変。市長を支えてきた複数の与党市議も賛成し、不信任可決に至っていました。


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