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2025年10月7日(火)

FCLPに県議会抗議

山口・米軍岩国基地強行

意見書を可決

 米軍岩国基地(山口県岩国市)で激しい騒音を伴う空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)が強行されたことに対し、山口県議会は6日、「到底容認できない」と抗議する意見書を賛成多数で可決しました。日本共産党は賛成しました。

 FCLPは滑走路を空母の甲板に見立てて離着陸を繰り返す訓練で、米軍は硫黄島(東京)の火山活動を理由に予備施設の一つである岩国基地で2000年に続いて強行。9月17日から25日まで夜間や祝日も含めて実施され、岩国市には1064件の騒音苦情が寄せられました。

 意見書は「日常的に航空機騒音に悩まされている基地周辺住民に、なお一層の負担を強いることとなり、到底容認することはできない」と抗議し、岩国基地でFCLPなど激しい騒音被害をもたらす訓練を二度と実施しないよう米側に求めることと、そのためのあらゆる手段を講じるよう国に要請しています。

 意見書を提案した自民党会派の笠本俊也県議は「(FCLPを)市街地に隣接する岩国基地で実施することは、硫黄島の噴火に伴う一時的措置であったとしても到底容認できるものではない。安全保障上、致し方ないでは済ませられない」と訴えました。

 岩国基地でのFCLPをめぐっては、二度と実施しないよう求める意見書が岩国市と基地周辺の柳井市、和木町、周防大島町の各議会で可決されています。


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