2025年10月7日(火)
ノーベル生理学・医学賞
大阪大学特任教授 坂口志文さんに
スウェーデンのカロリンスカ研究所は6日、2025年のノーベル生理学・医学賞を坂口志文(しもん)・大阪大学特任教授、米国のシステム生物学研究所のメアリー・ブランコウ博士、米国のソノマ・バイオセラピューティクス社のフレデリック・ラムズデル博士の日米3氏に贈ると発表しました。授賞理由は「末梢免疫寛容(まっしょうめんえきかんよう)に関する発見」です。
末梢免疫寛容とは免疫系が体を傷つけるのを防ぐ機能のことで、坂口氏は、その働きをする「制御性T細胞」を発見。米国の2氏はマウスの実験で「FoxP3」と名付けた遺伝子に変異があると、自己免疫疾患を引き起こすことを確認しました。これらの発見により、がんや自己免疫疾患の治療法の開発が促進されました。
坂口氏は1951年生まれ。京都大学医学部卒業後、同大教授、大阪大学教授などを経て現職。
日本人のノーベル賞受賞は、平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)に続いて2年連続。自然科学分野では米国籍取得者を含め26人目で、生理学・医学賞は6人目となります。








