2025年10月6日(月)
ミサイル基地・弾薬庫・巨大傍受施設
宮古島基地強化やめよ
沖縄 小池書記局長調査「審判下そう」
日本共産党の小池晃書記局長は4日、沖縄県宮古島市議選(19日告示、26日投票)で、合併前の旧平良(ひらら)市時代を含めた9期目に挑む、日本共産党の上サト樹(たつる)予定候補や市民団体「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」共同代表の上里清美さんの案内で、「軍事要塞(ようさい)化」が進む宮古島を視察しました。
![]() (写真)三つの巨大な「地上電波測定装置」(左)の前で、上サト樹予定候補(右から2人目)の説明を聞く小池書記局長=4日、沖縄県宮古島市 |
2020年3月にミサイル部隊が配備された陸上自衛隊宮古島駐屯地のゲート前には「ミサイル基地いらない」「宮古島を戦場にしないで」などと抗議の横断幕が掲げられていました。
上サト氏は、同駐屯地内の弾薬庫には「最も危険度が高い」火薬類の貯蔵を示すとされる「第1群」の標識が掲げられているのに、周辺住民に一切知らされず「民家から150メートルしか離れていない」と危険な実態を告発しました。駐屯地内には12式地対艦誘導弾(ミサイル)などの車両がズラリと並んでいました。
さらに上サト氏は、レーダーサイトのある空自宮古島分屯基地内に並ぶ三つの巨大アンテナの前で、これは71億円を投じてつくられた「地上電波測定装置」で「中国の地上電波を傍受するスパイ通信施設だ」と説明。防衛省が民間に委託し設置しているGPS(全地球測位システム)の位置情報を提供する衛星受信システムの施設も案内しました。小池氏は宮古島への陸自電子戦部隊の配備(25年3月)にも言及し、「電子戦の中心地にされようとしている」と批判しました。
宮古島駐屯地から約14キロ離れた保良弾薬庫前では、同駐屯地のミサイル部隊が使用するミサイルを保管する弾薬庫3棟を確認。上サト氏は、この弾薬庫も民家から200メートルと、危険な状態だと訴えました。
小池氏は、「住民を守るためだといって自衛隊を配備しておきながら、今度は住民が危険だといって先島諸島からの住民避難計画を推し進めている」と糾弾。「住民が怒りの声を上げるのは当然だ。今度の市議選などで基地強化に審判を下し、止めなければならない」と力を込めました。









