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2025年10月6日(月)

高市新総裁「ワークライフバランス捨てる」に波紋

 自民党の高市早苗新総裁が4日、同党国会議員に対し行ったあいさつで、「ワークライフバランス(WLB)という言葉を捨てる。働いて、働いて、働いて、働いて、働いていく」「全員に働いていただく。馬車馬のように働いていただく」と発言したことが波紋を広げています。

 X上では、「男並み、男以上に働きます、をアピールしなきゃいけないのはしんどい」「WLBは、よい仕事と両立するし、よい仕事に不可欠ではないか」と疑問視する意見があがっています。

 WLBは、働く人の仕事と生活の両方を充実させるため、政府がその実現にむけ憲章まで策定し、推進しているものです。与党党首が、就任のあいさつでその方針を投げ捨てました。個人の意気込みと擁護する声もありますが、法律をつくる政治家のリーダーが軽々しく放つ言葉ではありません。過労死で命を落とした人々の家族らが異論を唱えるのは当然のことです。

 Xでは、「一部の経営幹部(や政治家)だけが、誰かにその責任を押しつけられる強者です。その人が『馬車馬のように24時間働くぞ』って宣言すると、97%の人は苦しくて肩身が狭くてやる気を失います」と断じる投稿も。石破茂首相でさえ、高市氏に続くあいさつで、「大丈夫かという気がしないではない」と述べました。(え)


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