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2025年9月30日(火)

きょうの潮流

 さわやかな秋風を感じるようになった今日この頃。過ぎ去った夏を惜しむ気持ちにはとてもなりません▼最高気温が35度以上の「猛暑日」が連日のように続きました。気象庁が2007年から気象用語として使い始めた猛暑日は、1990年代半ばを境に大きく増加したそうです。今夏は群馬県伊勢崎市で41・8度を記録しました▼40度を超えた地点は全国で、のべ30地点にのぼったといいます。気象庁は40度以上の日に新たな名称を付ける検討を始めました。「酷暑日」などが候補に挙がっています▼記録的な高温は、地球温暖化がなかったらほぼ発生しなかったと分析されています。影響は暑さだけでなく、熊本県を中心とした大雨についても、温暖化がなかった場合と比べ降水量が25%増加したこともわかりました。「日本の夏は、晴れれば猛暑、雨が降れば豪雨の、両極端の夏に突入しつつある」と専門家は警鐘を鳴らします(立花義裕著『異常気象の未来予測』)▼米国の気候研究機関が、人為的な温暖化の影響によって、世界で9・5億人を超える人々が今年6~8月に「健康リスクが高まる危険なほど高温の日」を30日以上も多く経験したと発表しました。都市別でみると、札幌で70日、東京で66日増えたといいます▼「日本は世界から見ても異常気象激増地帯」「住みにくい国の一つになりつつあります」と前出の立花氏は指摘します。誰もそれを望まないだろうし、そうならないよう、温室効果ガス削減は一刻の猶予もありません。


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