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2025年9月29日(月)

平和・人権 学び合い多彩

東京 日本母親大会始まる

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(写真)パレードで平和をアピールする日本母親大会in東京に参加した人たち=28日、東京都内

 平和とジェンダー平等、くらし、子育てなど、女性たちのさまざまな要求と運動を交流する第70回日本母親大会in東京(同実行委員会主催)が28日、東京都内で始まりました。戦後80年、女性差別撤廃条約を日本が批准してから40年。初日は、平和と民主主義、女性と人権など多彩なテーマで開いた20の分科会・見学分科会に2599人(主催者発表)が参加し、分科会終了後、パレードで「子どもたちに『核兵器のない平和な未来』を」などとアピールしました。

 分科会「戦後・被爆80年 今こそ憲法をいかして―核兵器と人類は共存できない」では、3人のパネリストが報告し、「戦争か平和か」の岐路に立つ今、核兵器も戦争もない社会をつくるために何ができるかを学び合いました。

 日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)事務局次長の児玉三智子さんは、7歳のとき広島で被爆し、母や父、弟、娘を次々に失った体験を語り「核兵器と人類は共存できない」と訴えてきた被爆者運動の歴史を紹介。1万2千発の核兵器が存在し「みなさんも核被害者になるかもしれない」と述べ「大きな目に見える行動を被爆者とともにしてほしい」と訴えました。

 弁護士の山口真美(なおみ)さんは、安保3文書に基づく大軍拡の実態を告発。対中国の最前線に立てという米国の求めに応じて、国民を犠牲にして戦い続けるための準備をしていると述べ「対話と外交による平和保障戦略を大きく広げていきましょう」と強調しました。

 原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の嶋田侑飛さんは、若い世代の活動として、2人の被爆者から被爆体験を聞き取った経験を紹介。国際会議に参加して、被爆者の訴えが核兵器禁止条約の推進に貢献していることを実感したと指摘し「被爆者の運動に学んで日本政府を包囲していこう」と呼びかけました。


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