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2025年9月28日(日)

レッド・パージの全容知って

映画公開 監督ら舞台あいさつ

市田氏出席

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(写真)映画「レッド・パージ」公開で舞台あいさつする人たち(右から2人目は市田副委員長)=27日、都内

 戦後占領期に日本共産党員と、その支持者3万人以上が職場や社会から排除されたレッド・パージの全容に光を当てたドキュメンタリー映画『レッド・パージ~今に続く 負の遺産~』が東京・池袋シネマ・ロサで公開され、27日に監督ら関係者の舞台あいさつが行われました。

 映画製作元となったレッド・パージ反対全国連絡センターの鈴木章治氏は「排除の構図が今も続き、当事者が高齢化する中で、職場を追われた被害者の悔しさを次の世代に残したい」と製作意図を語りました。監督の鶴見昌彦氏は「レッド・パージの恐ろしさを知らせたいという800人以上の支援で完成した」と発言。映画の中で証言する日本共産党の市田忠義副委員長は「排外主義が伸長する中で、新しいレッド・パージを阻止する力になるように」と映画への期待を述べました。宇都宮健児弁護士は、日本弁護士連合会会長時代にレッド・パージ被害者の名誉回復と補償などを政府に勧告したことを紹介。「人権確立の大きな課題が残されている」と指摘しました。

 父親が被害者の税理士・益子良一氏は「労働者を暴力的に追放したことは許してはならない」という亡き父の信念を語り、理不尽を繰り返してはならないと訴えました。三宅明正・千葉大学名誉教授は「日本では忘れられていたレッド・パージの歴史と現在を手際よくまとめた」と映画を評価しました。

 問い合わせ☎03(3986)3713池袋シネマ・ロサ


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