2025年9月28日(日)
核禁条約に不参加 日本の姿「悔しい」
日本被団協・田中聰司代表理事
![]() (写真)核兵器全面廃絶国際デーを記念する会合での演説後、記者団に語る日本被団協の田中聰司代表理事=26日、ニューヨーク(柴田菜央撮影) |
【ニューヨーク=柴田菜央】日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中聰司代表理事は26日、ニューヨークの国連本部で開かれた核兵器全面廃絶国際デーを記念するハイレベル会合での演説後に記者会見しました。世界の流れに逆行し核兵器禁止条約に背を向け続ける日本政府について「非常に残念で悲しく悔しい」と述べました。
日本政府の代表は会合で、被爆80年を迎えるなか被爆の実相への理解を促進する「努力をしてきた」と述べる一方で、核禁条約には一言も触れませんでした。同日、条約に賛同する国が世界の国々の過半数になるもとでの逆行ぶりが際立ちました。
田中氏は記者の質問に答え、今日この場で条約を署名・批准した国々は「日本政府より先に行っている」と強調。海外へ行くと唯一の被爆国でありながら条約を批准していないことを批判され、他国に条約への参加を堂々と求められない事態になっていると訴えました。
条約への参加国が増えることは喜ばしいことである一方、日本の現状は「情けない」と繰り返し、日本政府に対し「怒り、何をするか皆さんで一緒に考える年にしたい」と呼びかけました。









