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2025年9月27日(土)

南城市長 不信任可決

沖縄・市議会 セクハラ疑惑で決議

 沖縄県南城市の古謝景春市長によるセクハラ疑惑を巡り、同市議会は26日、市長の辞職を求める不信任決議を可決しました。可決には出席議員18人の4分の3以上、14人の賛成が必要でしたが、市長を支えてきた与党からも賛成者が相次ぎ、15人が賛成(反対3、退席1)しました。

 不信任可決で古謝市長は10日以内に自ら辞職するか、議会を解散するかなどの選択を迫られます。不信任案は過去3度、野党・中立会派が提出したものの、与党市議の多くが反対するなどしていずれも否決。4度目の今回、与党の6市議が共同提出しました。

 決議案は、セクハラが発覚して以降、市民に不信感と動揺が広がり、市民が分断されて街づくりに影響が出る事態となっていると指摘。「これ以上、市政の混乱状態を放置することは避けなければならない」と述べ、不信任やむなしの判断に至ったとしています。

 古謝市長によるセクハラは、市長公用車の運転手を務めた女性が市長から2022年にセクハラを受けたと告発したのが発覚のきっかけとなりました。

 昨年2月、女性は市長と市に損害賠償を求める訴訟を提起。野党・中立の市議有志や市議会特別委員会が市職員向けに実施したアンケートでは、市長らによるセクハラなどの被害を訴える回答が寄せられ、市は疑惑を調査する第三者委員会を設置しました。

 第三者委は数カ月の調査を実施し、今年5月に報告書を公表。職員が訴える被害は「全てあった」とし、市長に辞職を提言したものの、古謝市長は「やっていない」と否定し、辞任を拒み続けてきました。

 しかし9月、古謝市長がセクハラ行為をしたと自ら認めた上で、被害者の職員に口封じしていたことを示す音声記録の存在が地元紙などの報道で発覚。職員は休職に追い込まれたとされ、事態が急変して不信任決議可決に至りました。


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