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2025年9月26日(金)

きょうの潮流

 神の「独り娘」として地上に来て、神の「独り子」と聖婚。「私は人類の母であり、天宙の母、平和の母」である。そう自叙伝でうたっていました▼統一協会の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁です。17歳の時に、開祖である40歳の文鮮明(ムン・ソンミョン)と結婚。「天が定めた夫婦」として14人の子どもをもうけ、2012年に夫が亡くなった後も協会の活動に注力してきたといいます。真(まこと)の母として、最高指導者として▼その韓総裁が韓国の特別検察官に逮捕されました。協会幹部らと共謀し尹錫悦(ユン・ソンニョル)・前大統領の妻や側近に不正な金品を供与した疑いで。政界への影響力を拡大する狙いがあったとみられています▼韓総裁といえば、安倍元首相との深い関係を思い返します。「韓総裁をはじめ、皆さまに敬意を表します」。4年前、統一協会のダミー団体「天宙平和連合」が開いた大会に安倍氏はビデオメッセージを贈り、韓総裁と協会の役割を褒めあげました▼集団結婚や高額献金の強要、霊感商法や反共謀略……。統一協会の違法な活動とその被害は枚挙にいとまがありません。とくに日本の被害者から奪い取った巨額の献金は、協会の豪華施設や活動資金にされてきました▼安倍氏をはじめ、多くの自民党議員が統一協会と密接な関係を築いてきました。選挙の支援をうけたり、関連団体に招かれあいさつをしたり。しかし反省もなく、総裁選候補の中にも関係をもった議員が含まれています。違法組織の実態解明はもとより自民党が癒着を断ち切れるかどうかが問われています。


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