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2025年9月24日(水)

日本共産党創立103周年記念講演会

あいさつ・メッセージ

 23日の日本共産党創立103周年記念講演会では、参院選で当選した3人の党議員のうち白川容子、小池晃の両氏があいさつし、参院議員の高良さちかさん(オール沖縄)、俳優・文筆家の睡蓮みどりさん、元文部科学事務次官の前川喜平さん、無言館共同館主の窪島誠一郎さんからメッセージが寄せられました。なお、吉良よし子参院議員は急な発熱のため欠席しました。

あいさつ

参院議員 白川容子さん

幸せ 諦めなくていい社会へ

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(写真)あいさつする白川容子参院議員=23日、党本部

 新しく参院議員となりました。初挑戦から足かけ28年かかりましたが、やっとスタートラインに立つことができました。みんなで勝ち取ったかけがえのない議席です。

 厚生労働委員会に所属することとなり、各地の病院や福祉の現場をいま訪ねています。ある自治体病院の院長は、せきを切ったように窮状を話してくれました。全国の自治体病院の9割が赤字という、患者の命も、地域医療そのものも守れない現状です。現場の命の声を届ける議席として全力で頑張り抜く決意です。

 生きること、幸せになることを諦めなくてもいい社会をつくりたい。これが私の生きる原点です。幼い頃、父から母への暴力で命の危機にさらされることもありました。働きながら夜間の大学で福祉を学び、卒業後は病院に務めました。

 しかし医療現場は診療報酬でがちがちに固められ、「命の沙汰もカネ次第」の状態を政治がつくり出していました。当時、仲良くしていたトンネルじん肺の労働災害の患者さんとの突然の別れが忘れられません。患者さんのご遺体を前に「これが資本主義だよ」と言った同期入職のドクターの一言が胸に刺さりました。

 命を大切にするには政治を変えなければと日本共産党に入党し、この時から私の本史が始まりました。入党記念日は7月15日です。日本共産党とともに歴史を刻み、全ての人が幸せに生きられる社会へ、政治を前に進める気骨と生きがいある人生を歩み続けます。

党書記局長・参院議員 小池晃さん

国民の苦難軽減 ひたむきに

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(写真)あいさつする小池晃書記局長・参院議員=23日、党本部

 参院選比例代表で5期目の当選を勝ち取らせていただきました。残念ながら議席に届かなかった全ての候補者の思いも胸にこめて全力でがんばる決意です。

 選挙後、党内外のみなさんにご意見をお聞きしています。一つは「自民党、公明党が少数になってよかった。そのために共産党と『赤旗』が果たした役割は絶大なものがある」ということです。

 二つは「国民民主党のような自民党の補完勢力や、参政党のような極右・排外主義の勢力の議席が増え、共産党の議席が減ってしまったことは残念だし不安だ」ということです。

 三つは「共産党が、自民党政治のゆがみをただすとともに、極右的・排外主義的な流れと対抗する国民的な共同を呼び掛けたことは心強いし、歓迎する」という声です。期待に応えてがんばります。

 多くの国民が苦しんでいます。とりわけ能登半島は昨年の地震から1年9カ月になろうとしています。発災以来現地に6回足を運びました。復旧すらままならない事態がいまだ続いています。医療費の免除も介護保険の減免も6月末で打ち切られました。義援金が「収入認定」されて生活保護を打ち切られた人が輪島市だけで34人います。国は能登を見捨てたのか。そんな思いにさせてはなりません。

 国民の苦難あるところ共産党あり。立党の原点に立ち、みなさんの願いをひたむき、ひたすら、実直に、フルスイングで実現していきたいと決意しています。

メッセージ

参院議員(オール沖縄) 高良さちかさん

平和と人権 ともに頑張ろう

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 このたびは日本共産党創立103周年まことにおめでとうございます。参議院議員の高良さちかです。

 7月に行われました参議院選挙では、オール沖縄の候補者として、日本共産党のみなさんには、本当に大きな応援をいただきました。まことにありがとうございます。

 日本共産党は創立以来、反戦・平和を貫く政党として活動してこられました。 現在の日本の軍備拡大、日米軍事同盟関係の深化と強化のなかで、いま、私たちが生きている社会は戦争前夜とも言われています。 日本の軍備拡大の流れは沖縄の島々まで展開され、北海道、九州まで広がっています。

 戦後80年、再び、戦争の惨禍を引き起こさないために、軍備拡大をとめ、より外交を重視した、平和構築が求められています。

 私は、日本共産党が日本の政治を憲法の平和主義に引き戻す大きな力になっていると確信しております。

 また、あたりまえであるはずの人権保障があらためて重視されている時代です。福祉はあとまわしにされ、多様性がまだまだ尊重されていない、差別がいまだに人々を苦しめています。

 このような時代に人権保障をしっかりと実現していくために、日本共産党にはこれからも人々を大切にする政党であり続けてほしいと思っています。

 日本共産党のますますの発展を祈念いたします。私もともにがんばります。本日は、まことにおめでとうございます。

俳優・文筆家 睡蓮みどりさん

社会的弱者の声 聞く党応援

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 日本共産党創立103周年おめでとうございます。

 私はこれまでも選挙権を持つ身として日本共産党さんを応援してきました。

 俳優として活動しているときに映画監督から性暴力にあい、被害当事者になってしまった経験があります。MeTooムーブメントに参加したとき、政党からのお声がけは日本共産党さんが初めてでした。

 参院選、本当に悔しかったです。一部の政党が排外主義をあおるようなことをずっと言っていて、日本の社会がどうなってしまうのか危機感でいっぱいです。女性に対する差別、マイノリティーの方々への差別、不安をあおるような言説もたくさんまん延しています。

 生活の苦しみとか不安とかの原因は外国人の方々ではなく、言ってしまえば自民党政権にあるわけです。そういう本当にまちがったものの根源に毅然(きぜん)と対応し、たたかっていく力がいま本当に必要だと思っています。

 社会的弱者はその人が弱いわけではないですよね。その声にちゃんと耳を傾ける人たちの力がいまの社会には必要だと思います。吉良よし子さんが私にヒアリングをしてくださったように、性暴力を許さない社会をめざすために。9条を守ろうということ、パレスチナを国家承認すべきだと声を上げているのも日本共産党さんです。

 本当に困っている人たちの声に耳を傾けて行動に移していく、そんな日本共産党さんをこれからも応援していきたいと思います。

元文部科学事務次官 前川喜平さん

共生社会実現へ 共同は必須

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 こんにちは。共産党創立103年、おめでとうございます。一言メッセージを申し上げます。

 私は共産党員でも共産党支持者でもなかったわけですが、私が考える、あるべき政治や社会の姿というのは共産党が主張しておられることと、ほぼ一致しているんです。そういう市民はたくさんいると思います。

 安保法制が成立してから10年になります。安保法制はどう考えても違憲立法だ―私が現役の文部官僚のとき、やむにやまれない思いで2015年9月18日の夜に国会正門前のデモに参加いたしました。国家公務員、各省の幹部職員といっても思想・良心の自由も、表現の自由もある。安保法制は違憲。これはゆるがせにしてはいけない問題です。

 立憲主義を守るのか破壊するのか、分かれ道に日本はさしかかったわけで、憲法を守って、人間の尊厳・平和主義・民主主義を大事にする政治を実現しなければいけない。

 いま、政治は非常に危ない方向に向かっています。社会を分断し、外国人を排斥し、若者と高齢者の間に対立をもたらして政治をおこなおうとする勢力が広がっています。こういう人たちと対決し、本当の共生社会をつくるには国民・市民が共同していくことがどうしても必要です。共産党だけではできない。人間、社会のあるべき姿を考えるのであれば立場の違いを超えて手をつなぐことが必要なときです。きょうをきっかけに考えたいと思います。一緒にがんばりましょう。

無言館共同館主 窪島誠一郎さん

フルスイングの103年 今後も

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 「無言館」という言葉のない館と書く美術館を経営している窪島といいます。 「赤旗」日曜版に「『無言館』のうた」という短いエッセー書いています。読んでいただくとわかりますが、先の日中戦争、太平洋戦争で絵描きになりたいとの夢を持ちながら国の命令で戦地に行かざるを得なくなり帰ることができず戦死してしまった「戦没画学生慰霊美術館」というのが上について「無言館」に。言葉のない館と書くのです。

 28年目を迎えますが、共産党、僕流に「共産党さん」と言わせていただきたいのですが、103年たつのだなあと。長い歴史の中でいばら道を越えてきたということをお聞きし、僕なりに感慨に浸っています。

 不器用と言うと生意気なのですが、僕みたいに政治オンチ、むしろ「政治嫌い」と言っていいと思うのですが、共産党さん、いつも正直・実直・真っすぐ・ひたむき・ひたすら。もうちょっとずるく、上手に、うまく泳いでいく作法を身につけると、食べず嫌いだった人も103年に引っ張られていくんじゃないかなって、生意気ですが、期待をこめながら同時に愛しちゃっていますね。

 実直・真っすぐ・ひたすらというのは、じれったいときと愛おしいときと2回ありまして、でも103年とお聞きしてフルスイングの103年だったということは認めますし、そういう共産党さんのありようが今後も続いていくことには応援したいなと。頑張ってください。


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