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2025年9月24日(水)

きょうの潮流

 秘書が運転する高級車でスーパーに乗りつけ、子ども食堂では自分の誕生日を祝ってもらう。和歌を歌い上げたと思ったら外国人への嫌悪をあおる。政権の中核で政策決定に携わりながら、今さらそれを否定する▼見え透いたパフォーマンスに、訴えるのは内輪の話ばかり。みずからの選挙総括にさえ背を向け、物価高への無策や政治とカネをめぐる問題にも無反省。これでは解党的出直しも口先だけか▼自民党の総裁選が始まりました。キャッチコピーは「#変われ自民党」だと。国民が変われと思っていることを受けとめたいといいます。しかし5候補とも、多くの国民からノーを突きつけられた政治を転換する姿勢はみえません▼2009年の総選挙で歴史的惨敗を喫し、結党以来初めて下野した自民党は各地で車座集会を開き、国民と向き合うことを強調しました。その後に生まれたのが、国政を私物化し経済を低迷させ、戦争国家への道を推し進めた安倍政権でした▼変われない自民党。それは歴史が証明しています。なぜなら、歩んできた道が示しているように、よって立つところが国民やそのくらしではなく、大企業やアメリカに寄りかかってきたから▼一政党の内部問題を国民的ニュースのように扱う、メディアの変わらない報道も問われています。いま伝えるべきは、何の役にも立たない総裁選の言動を垂れ流すことではないはず。新しい政治が求められている時。そこに切り込んでこそ、メディア本来の役割ではないでしょうか。


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