2025年9月24日(水)
統一協会総裁を逮捕
韓国「政教癒着」捜査が加速
韓国の特別検察官は23日、政治資金法や請託禁止法に違反した容疑で、統一協会(世界平和統一家庭連合)の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁を逮捕しました。現地メディアが伝えました。ソウル中央地裁が同日、証拠隠滅の恐れがあるとして特別検察官が請求した逮捕状を発付しました。韓国メディアは尹錫悦(ユン・ソンニョル)前政権と統一協会の「政教癒着」に対する捜査が加速すると伝えています。
韓総裁には、協会の尹英鎬(ユン・ヨンホ)元世界本部長=政治資金法違反容疑などで逮捕・起訴=を通じて、尹前大統領側近の権性東(クォン・ソンドン)国会議員=同容疑で逮捕=に1億ウォン(約1060万円)を超える違法な政治資金を渡した疑いがあります。
このほか、統一協会が関与するプロジェクトなどへの便宜供与を受けることを目的に、尹前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)被告=あっせん収賄罪などで起訴=に対して高級バッグやネックレスなどを贈った請託禁止法違反の疑いもあります。
尹前世界本部長の起訴状には、韓総裁の意に沿って国家を運営して統一協会の理念を国策化する「政教一致」を実現するために、尹前大統領夫婦に接近したと記されているといいます。
統一協会は2023年3月に開かれた当時の与党「国民の力」全国大会で権議員を党代表に選出するために、多数の信者を入党させた疑惑も持たれています。信者の意思に反して入党を強要すれば政党法違反になるため、特別検察が捜査を進めているといいます。








