2025年9月20日(土)
はま寿司で労組結成
回転寿司ユニオン会見 未払い賃金求める
![]() (写真)会見する回転寿司ユニオンの人たち=19日、厚生労働省 |
回転寿司ユニオン(首都圏青年ユニオン回転寿司分会)は19日、厚生労働省で会見し、回転ずしチェーンの「はま寿司」で働くパート・アルバイト従業員が「回転寿司ユニオンはま寿司本部」を結成したと発表しました。会社側との団体交渉で始業時の15分単位の賃金計算を1分単位化するとの回答があったとし、過去分の未払い賃金をさかのぼって支払うことなどを求めていくと表明しました。
回転寿司ユニオンは2022年に「スシロー」で働く学生アルバイトらが立ち上げ、パート労働者も相次いで加入するなど組織を拡大。今年6月以降、東京、埼玉、北海道、長野の4都道県の「はま寿司」で働く学生アルバイトやフリーターが加入し、ユニオンを結成しました。
「はま寿司」では15分単位の賃金計算であるため、始業時10分前から業務を開始しても始業時からしか賃金が支払われず、1分でも遅刻すれば15分後に出勤扱いとされています。組合側は賃金計算を1分単位にするよう要求。8月の団体交渉で、会社側が今年度中をめどに完全1分単位化すると回答しました。
埼玉県内の店舗で学生アルバイトとして働く組合員は、始業前に制服に着替えるほか、手洗いには毎回1分以上費やすと指摘しました。
回転寿司ユニオンの吉田帆駆斗書記長は、回転寿司チェーン店ではパート・アルバイトの業務量が多く、最低賃金が改定されても時給が上がらないなどの問題があるとし、「大幅な賃上げを求めたい」と述べました。









