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2025年9月11日(木)

きょうの潮流

 夏休みに大阪・関西万博を訪れ、熱中症に陥りました▼午前9時半に夢洲(ゆめしま)に到着し、気が遠くなるほど長い行列に並びようやく入場。しかし、事前予約が必要なパビリオンは当選せず、仕方なく予約不要のパビリオンに。「並ばない万博」ではないのか…▼会場は炎天下、入場時点で気温は30度超。とめどなく汗が流れ、Tシャツと帽子がずぶぬれ。再び長い行列に並んでようやく入ったパビリオンの冷房にホッと一息です▼水分補給しながらパビリオンを回ったつもりでしたが、次第に体が重くなり、木造の「大屋根リング」の日陰でひと休み。午後はリングの日陰でたくさんの人がぐったりしています。日が傾くと日陰の争奪戦です。ここは予約も追加料金もいらない日陰が少なすぎ▼体調が思わしくないので、早めに帰ろうと出口に向かう途中、視界が暗くなり…。めまいがして、目の前の土産店に飛び込んで、店内のスタッフに「熱中症かも」と声を。スタッフがバックヤードから椅子と経口補水液、保冷剤、扇風機などを矢継ぎ早に出してくれました。会場内の診療所までたどり着く自信がなかったので、感謝しかありません▼万博を支えているのは最先端のデジタル技術や奇抜なデザインの施設ではなく、人間のホスピタリティー=思いやりです。むしろ人の善意に頼りすぎなのでは、と。近隣のテーマパーク「USJ」は園内に58カ所のクールスポットを設けるなど「熱中症ゼロへ」を宣言。来場者の命を守ろうという構えが問われます。


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