2025年9月10日(水)
年収250万円未満 6割
94%が女性…低賃金・不安定雇用なお
非正規公務員調査
公務非正規女性全国ネットワーク(はむねっと)は9日、厚生労働省で会見し、公務で働く非正規職員の実態調査結果を発表しました。6割は年収250万円未満で、4割で公募が続いているなど、依然として低賃金・雇用不安の実態が明らかになりました。
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調査は5月19日~6月22日に実施し、国や地方自治体の非正規職員480人が回答。94%が女性で職種は学校司書や図書館職員、一般事務職員、保育士、教員、ハローワーク職員など。就業形態は地方自治体のパートタイム会計年度任用職員が70%で最多。国の期間業務職員は4%です。
担っている職務は「正規職員に仕事を教えている」26%、「決裁書を起案している」25%、「人材育成」20%など正規と同じ仕事をしている人が多数でした。
週あたりの労働時間は58%が30時間以上。年収は、「200万~250万円未満」が最多で19%。続いて「100万~150万円未満」と「250万~300万円未満」が16%。過去の調査を見てみても「200万~250万円未満」が最も多くなっています。
勤続年数は「4~5年目」が最多で22%、6年以上は42%。退職者の47%が雇い止め、23%がパワハラ・セクハラを理由に辞めています。
人事院が非正規公務員の「3年目公募」の取り扱いを撤廃しましたが、いまだに「公募は続いている」が37%。回答者の6割が問題だと感じることとして「雇用の不安定」「正規登用の道がない」をあげています。
はむねっとは公務職場における男女間、正規非正規間の賃金格差を見える化し、同一価値労働同一賃金を前提とした制度に改めることや、数年ごとの公募・恣意(しい)的な雇い止めを可能とする制度を変え、無期雇用を前提とする法整備を求めていくとしています。









