2025年9月10日(水)
ガザ市 住宅・テント破壊
イスラエル軍 72時間で7600人超 野ざらしに
【カイロ=米沢博史】イスラエル軍はここ数日、パレスチナ・ガザ地区のガザ市への攻撃を強め、高層ビル(住宅)や避難民テントを次々破壊しました。
住民の救助にあたる民間防衛隊のマフムード・バサル広報官は8日、本紙に対し、わずか72時間で7階建て以上の高層ビル5棟(計209戸)が爆撃されたと証言しました。これにより、4100人以上の子ども・女性・高齢者が住まいを失ったといいます。
さらに、350を超える避難民のテントが破壊され、約3500人が最後の避難場所を失いました。合わせて約550世帯、7600人以上が野ざらしの生活を強いられ、飢餓や酷暑、死に直面していると強調しました。バサル氏は、国際社会に対して緊急の介入を求めています。
ガザ保健当局は8日、過去24時間で67人が死亡し、320人が新たに負傷したと発表しました。イスラエル軍が2023年10月7日にガザ侵攻を始めて以降の死者は6万4522人、負傷者は16万3096人に達しています。なお、多くの犠牲者がいまだがれきの下などに残されています。
また、飢餓や栄養失調による新たな死亡が6人記録され、累計は393人となりました。食料支援を求めてイスラエル軍などに殺害された人は過去24時間で14人、85人が負傷しました。累計で2430人が死亡し、1万7794人以上が負傷しています。








