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2025年9月9日(火)

きょうの潮流

 政治の空白とは一体どういうことなのだろうか。石破おろしがうるさくなってきた頃から、よく耳にするように。政治の空白を、つくってはならないと▼辞書には政治が機能を失い、政治課題に対応する政策を立案、施行できない状態とあります。原因には政権担当者の指導力の欠如や国会の空転、総選挙などがあげられています。衆参とも少数与党となり、党内では足の引っ張り合い。もはや石破政権は体をなしていないからなのか▼「この被災の時に辞任されてもね。国民のことを考えてやってもらいたいと思う」。静岡の牧之原で突風の被害を受けた女性が話していました。こうした声に、政権与党として応える姿勢もない▼自民党は先の参院選向けポスターで「この国を動かす責任がある」と大書しました。物価高対策をはじめ国内外の情勢にふれ、「今と将来に責任を持つ政治」だと。それをなげすて、さらに政治空白を続けようとしています▼石破首相が退陣の区切りとしたのも、米トランプいいなりの関税交渉。党内分裂を避けるといいながら、党内抗争はますます。テレビの情報番組で新総裁に代わった後の自民党に期待できるかアンケートを行ったところ、期待できないが9割を超えていました▼自民政治にノーを突きつけた多くの国民は、政治が変わらないことへのいら立ちを感じています。失われた30年や80年がたっても戦争を反省できない大きな空白も。それを埋め、この国に新たな章を書き足す政治が待ち望まれています。


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