しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年9月5日(金)

きょうの潮流

 参院選の大敗から、1カ月半。自民党がポスト石破にうごめいています。幹事長ら党4役は辞意を表明。週明けには総裁選前倒しの是非を決めるといいます▼物価高に対する無策、裏金問題への無反省をはじめ、国民から見放された政治を転換するどころか、権力争いに明け暮れる。選挙総括に明記した「解党的出直しに取り組む」がいかに空虚か▼党内で唯一の派閥を率いる麻生元首相など「石破おろし」に動いている人たちも、これまでの自民党政治、裏金にどっぷりつかってきた面々ばかり。国内外で課題が山積するなか、足を引っ張り合い、運営さえまともにできない姿はもはや政権の体をなしていません▼国民の多くが求めている消費税の減税には背を向け、ノーを突きつけられた現金給付をまたぞろ持ち出そうと。民意に耳をかさず付け焼き刃的な対応でごまかそうとする姿勢は相変わらずです▼石破であれば変えてくれるとの思いに応えることができなかった―党の両院議員総会でそう述べた石破首相。しかし自民党が国民生活よりも財界とアメリカに軸足を置くかぎり、いくら表紙を替えても中身は変わりません。これまでの政治がそれを物語っています▼たらい回しとは、もともと江戸時代の曲芸師が足で回したたらいを隣の人に受け渡していくことから「物事を処理せず送り回す」「責任を転嫁する」という意味に使われるようになりました。いつまで先のない政治を回し続けるのか。国民が求めているのはポスト自民政治です。


pageup