2025年9月3日(水)
クルド人ヘイト根絶を
埼玉弁護士会が会長声明
埼玉弁護士会(宗像英明会長)はこのほど、「クルド人に対するヘイトスピーチに断固抗議し、ヘイトスピーチや民族を理由とする誹謗(ひぼう)中傷の根絶を求める会長声明」を発表しました。
声明では、2023年の入管法改定議論をきっかけに、埼玉県川口市や蕨市に集住するクルド人の排斥を訴える内容の街宣活動やインターネット上への投稿などのヘイトスピーチが増加したことを指摘。クルド人を「偽造難民」や「不法滞在」と攻撃するヘイトスピーチについて、「日本の難民認定率は他国に比べて著しく低く」「日本の難民認定制度自体に問題があるからである」と強調しています。
また「日本に滞在するクルド人は在留資格を有して適法に滞在している者も多い」として、「不法滞在」などの誹謗中傷に反論しています。
さらに声明は、7月の参院選で「選挙活動の名の下、クルド人に対する明らかなヘイトスピーチが公然と行われた」ことをあげ、「地域住民の不安や恐怖をあおり、地域社会の分断を生じさせ」ることに懸念を表明しています。
声明は、「クルド人に対するヘイトスピーチについて深刻な懸念を表明する。さらに、外国籍であることや、外国籍の人々や外国にルーツを持つ人々に関する事案に関わっていること等を理由としてされる司法関係者に対する誹謗中傷が許されないものであることを表明する」と結んでいます。








