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2025年9月2日(火)

蕭三段が逆転先勝

囲碁新人王戦 決勝三番勝負第1局

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(写真)試合を振り返る第1局を制した蕭鈺洋三段(右)と張瑞傑六段。奥中央は立会人の金秀俊九段=1日、東京都千代田区の日本棋院

 張瑞傑(ちょう・ずいけつ)六段(26)と蕭鈺洋(しょう・ぎょくよう)三段(18)との対戦となった、囲碁の第50期新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負第1局が1日、東京都千代田区の日本棋院東京本院で行われ、黒番の蕭三段が189手で中押し勝ちをおさめました。終局は午後5時7分。第2局は17日(水)に同所で行われます。

 握って蕭三段の先番となりました。

 早打ちとして知られる蕭三段ですが、本局では序盤から時間を使い、「硬くなっているのでは」(立会人の金秀俊=キム・スジュン=九段)とのことでした。

 左上黒57から白78まで派手なフリカワリとなりましたが、黒が失敗。白がはっきり有利となりました。

 その後黒は右下で勝負に出ましたが、これが結果的には功を奏しました。実際にはまだ白が良かったものの張六段は形勢を悲観し、無理をして黒の逆襲を許してしまいました。

 金九段は「張六段は、はっきり優勢のところから崩れてしまい、悔いの残る負け方。第2局までに立て直せるかが焦点。蕭三段は、かなり悪いところから逆転勝ちした流れに乗って、第2局も勝てるかどうか」と本局を総括しました。

 シリーズ先勝とした蕭三段は局後のインタビューで、「序盤がひどすぎた。反省。逆転勝ちは運が良かった。次はいい碁を打てるように頑張りたい」と語りました。

 敗戦した張六段は「優勢だと思っていたが、その後の打ち方が雑になってしまった。心境がおかしくなった」と述べ、「後がないので、悔いの無い結果を残したい」と次戦への意気込みを語りました。

棋譜


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