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2025年9月1日(月)

軍事ドローン多数配備

防衛省概算要求 イスラエル製も候補

 防衛省は29日に公表した2026年度予算の概算要求で、攻撃用や情報収集用など計8種類のドローン(小型無人機)の取得費を計上しました。攻撃用ドローンを巡っては、同省はすでに性能を試す実証実験を行っていますが、パレスチナ・ガザ地区で虐殺に使われているイスラエル製のドローンが含まれており、イスラエル製が導入される恐れがあります。

 陸上自衛隊は、攻撃用ドローンとして中距離で艦艇などを攻撃する「Ⅱ型」、遠距離で艦艇などを攻撃する「Ⅲ型」の取得を初めて盛り込みました。防衛省は23年度に実証実験を行っており、試験機について「Ⅱ型」にイスラエル軍需Uビジョン社の「HERO120」、「Ⅲ型」はイスラエル軍需エルビット・システムズの「スカイストライカー」だと、武器取引反対ネットワーク(NAJAT)が昨年7月に行った交渉で明らかにしました。スカイストライカーは、ガザ地区の難民テントの攻撃に使われたと報じられています。

 26年度概算要求には、近距離で車両などを攻撃する「Ⅰ型」を前年に続き盛り込みました。同型についてもイスラエル製が候補に挙がっており、25年度中に一般競争入札で選定される予定です。

 海上自衛隊は艦艇から発射し、艦艇を攻撃するドローンや水上無人艇の取得費を初めて計上。航空自衛隊は長距離を飛行し艦艇を攻撃するドローンの取得を新たに盛り込みました。


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