2025年8月18日(月)
平和な社会 共につくろう
教育のつどい開幕
教職員と保護者、研究者、市民らが子どもと教育について語り合う「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2025」が17日、さいたま市で開幕し、開会全体集会に1300人(オンライン含む)が参加しました。憲法と子どもの権利条約がいきて輝く教育と社会の確立をメインテーマに、戦後・被爆80年、ゆるぎない平和な社会を子どもたちと共につくる実践を広げようと強調。主催は全日本教職員組合など25団体でつくる実行委員会です。
![]() (写真)「ぞうれっしゃがやってきた」を合唱する川口ぞうれっしゃ合唱団=17日、さいたま市浦和区 |
あいさつした実行委員会の中村雅子代表委員(民主教育研究所代表運営委員)は、いまだに力で相手をねじ伏せる行為がまかり通り、気候危機が子どもの生存と発達の権利を脅かしていると指摘。日本では不登校やいじめが増え、教員の長時間労働が放置されているとして「子どもの権利を守るためには大人の労働条件が守られ専門性を生かした仕事ができることが必須だ。つながる力で競争や暴力の支配からの自由をめざし歩んでいこう」と話しました。
討論の呼びかけをした大島和重事務局長は、排外主義など一面的主張に取り込まれない人格、民主的・平和的社会を形成する人格の育成は教育の力によるものだとして、「子どもたちが多様な視点で議論できる教育を推進する取り組みが必要だ」と訴えました。
フォトジャーナリストの安田菜津紀さんが講演。「身近な差別を放置することが巨大な暴力につながっていく。身近な差別にどう応答していくべきか問われている。不条理のそばを黙って通り過ぎてはいけない」と強調し、学校で在日コリアンと触れ合った子どもたちが、家庭を変え、地域を変えていった実例を紹介しました。オープニング企画で子どもたちも参加する合唱団が「ぞうれっしゃがやってきた」を歌いました。









