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2025年8月16日(土)

沖縄・石垣市長選あす投票

トイタ候補、勝利何としても

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(写真)訴えるトイタ芳行候補=15日、沖縄県石垣市

 沖縄県石垣市の公文書改ざんで不信任決議を受けた前市長の自動失職に伴う市長選は、1票を争う大激戦のまま17日の投開票を迎えます。市民置き去りを続けてきた長期市政の刷新を掲げ、市議会野党勢力から支援を受けるトイタ芳行候補は、出直し5選を狙う中山義隆前市長=自民・公明推薦=とのデッドヒートを繰り広げ、勝利を何としてもと奮闘しています。

 15日、市内各地で街頭宣伝したトイタ候補は、公文書改ざんの批判逃れのために出直し選挙に打って出た前市長を糾弾。「今回の市長選で民主主義を取り戻す」と強調しました。

 「台湾航路」をはじめ特定の企業へ多額の税金などを提供する、市民目線からかけ離れた事業ばかりに熱心な前市政を転換すると表明しました。学校給食の完全無償化を掲げ、「市民生活の足元を支える市政を」と訴えました。

 また、トイタ候補は終戦80年となったこの日、石垣島も「戦争マラリア」などで多くの住民が命を奪われたと指摘。軍備増強が進められる中、「前市長は政府や米軍の言いなりに島を戦場にしていく準備をしている」と批判しました。抑止力ではなく、石垣観光の魅力を広げながら、他国と交流や相互理解を深めることで平和構築を図っていこうと呼びかけました。

 中山前市長の陣営は同日、県内の自公に支えられた市長や那覇の自民市議らがテコ入れ。企業を激しく締め上げ、期日前投票の動員を徹底しています。街頭でマイクを握った中山氏は、採算性など事業見通しのなさが指摘される台湾航路の推進しか語るべき政策がありませんでした。


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