2025年8月16日(土)
終戦の日 各地で共産党訴え
終戦から80年を迎えた15日、日本共産党は全国各地で国会議員、地方議員らを先頭に街頭演説を行いました。
侵略の歴史ゆがめるな
福島で岩渕氏
![]() (写真)市民に訴える(左から)山田市議、岩渕参院議員、宮本県議=15日、福島市 |
日本共産党の岩渕友参院議員は福島市で、宮本しづえ福島県議や福島市議団とともに訴えました。
岩渕氏は、日本の侵略戦争によりアジア・太平洋地域や日本国内で多くの人が犠牲となったと強調。侵略の歴史をゆがめ、肯定・美化する政治家が現れることは再び惨禍を繰り返すことになりかねないとして、「日本がしてきた歴史をありのまま未来につないでいくことが求められている」と指摘しました。
参政党議員の「核武装が安上がり」発言の問題について、被爆者の努力によって被爆の実相が世界に広がり、米国内でも原爆投下への否定的評価が増えているとし、「唯一の戦争被爆国として核兵器禁止条約に参加し、核廃絶の先頭に立つ政府をつくろう」と呼びかけました。
宮本県議は、米国が軍事費引き上げを求めているが、物価高のもとでやるべきことではないと指摘し、学校の体育館へのエアコン設置をめぐり、国の交付金が減らされていると批判。軍事費増は現実的に暮らしや命を脅かしているとして「綱領に『平和的民主的諸条項の完全実施』を掲げる党を伸ばして、暮らしや命を守る政治をつくろう」と訴えました。
佐々木優、山田裕の両福島市議が参加しました。
憲法守り生かす政治に
埼玉で塩川・伊藤氏
![]() (写真)宣伝する(左2人目から)塩川、伊藤の両氏ら=15日、埼玉県川口市 |
日本共産党の塩川鉄也国対委員長・衆院議員と伊藤岳前参院議員は、埼玉県川口、さいたま両市で市議らとともに宣伝しました。
伊藤氏は、終戦・被爆80年の今年の参院選で、「核武装は安上がり」などと主張する勢力が現れたことを批判。「共産党は党をつくって103年、一切の戦争、暴力、差別とたたかってきた。戦争も核兵器もない世界へ全力を尽くします」と訴えました。
塩川氏は、自公政権がアメリカとともに戦争する国づくりを進め、それに手を貸す補完勢力や排外主義勢力の動きがある時に、「日本国憲法こそ、私たちの平和と暮らしを守る土台となっている」と強調。「憲法を守り生かす政治こそ、大きく前に進めよう」と呼びかけました。
訴えを聞いた女性(70)は「私の父は『結核になった』とうそをついて戦地に行くのを逃れ、母は飛行機をつくる工場で働いて大変だったと聞いてきた。日本には非核三原則があるから大丈夫と思っていたのに、参院選で核保有を言い出す人もいて不安です。平和な時代を生きていきたい」と話しました。
9条生かす平和外交を
愛知で本村・須山氏
![]() (写真)戦後80年で、平和への誓いを述べる(左から)本村議員と須山氏=15日、名古屋市 |
日本共産党愛知県委員会は名古屋市の金山駅前で宣伝行動に取り組みました。本村伸子衆院議員、参院選挙区候補だった須山初美党県副委員長らが「アメリカいいなり大軍拡ストップ 今こそ憲法9条生かした平和外交を」などと書かれた横断幕を掲げてアピールしました。
本村議員は父親が長崎で被爆した被爆2世。「7月の参院選で、『核武装は安上がりだ』と核兵器廃絶を命がけで訴える被爆者の思いを踏みにじる候補者が当選したことは本当にくやしい」と述べ、「『核抑止論』は核のリスクを増やすばかり。広島、長崎の地獄を繰り返すだけ」と強調。「日本共産党は創立103年を迎え、一貫して反戦・平和を貫いてきました。軍拡の悪循環ストップ、戦争しない国へ全力をあげ、平和憲法を守りいかすことを誓います」と話しました。
須山氏は、戦時中、愛知県は軍需産業の中心地であり、空襲で甚大な被害を受けたと指摘。「軍事対軍事ではなく、対話による平和を、戦争する国づくりを許さず平和な世界を求める声を愛知からあげていこう」と呼びかけました。
歴史のわい曲許せない
沖縄で赤嶺氏
![]() (写真)訴える赤嶺氏(左2人目から)赤嶺、比嘉、古堅の各氏と前田千尋那覇市議(左端)=15日、那覇市・県庁前 |
「オール沖縄」の1区代表で日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、戦後80年の終戦記念日となった15日、那覇市で街頭演説しました。
赤嶺氏は、沖縄戦の実相について「国体護持、本土決戦を遅らせるための持久戦として、民間人が避難する南部地域に日本軍が撤退し多くの県民が犠牲となった。軍隊は住民を守らないというのが沖縄戦の教訓」と強調。「自民党や参政党など、一部の政治家による歴史の歪曲(わいきょく)は断じて許せない。沖縄戦の実相を今こそ語り継いでいきましょう」と呼びかけました。
また、うるま市や先島諸島へのミサイル配備と住民避難計画とともに、核使用も含めた日米軍事一体化の議論が進んでいることにふれ、「ヒロシマ・ナガサキを繰り返させない。沖縄を再び戦場にさせないために、オール沖縄で力を合わせて、声をあげていこう」と力を込めました。
比嘉瑞己党県議団幹事長、古堅茂治党那覇市議団長も訴えました。
核兵器廃絶へ力合わせ
大阪で清水氏
![]() (写真)訴える(右から)清水、小川両氏と渡部氏=15日、大阪市阿倍野区 |
日本共産党大阪府委員会は大阪市阿倍野区で街頭演説を行い、清水忠史元衆院議員、小川陽太元大阪市議が「二度と戦争する国にしない。核兵器廃絶へ向けて力を合わせよう」と訴えました。渡部結党府副委員長が司会を務めました。
清水氏は「太平洋戦争の本質が侵略戦争と植民地支配だったことは歴史が証明している」と指摘し、歴史を直視しない日本政府を批判。結党から103年、反戦平和を命がけで貫く日本共産党の値打ちを力説し「大軍拡と戦争準備を許さないたたかいをご一緒に」と訴えました。小川氏は「節目の年に加害の歴史を直視し、主権者が憲法を守り生かし、戦争に向かわせる政治に断固反対しよう」と呼びかけました。
演説を聞いたAさん(70)は「戦争に反対してきた政党として103年の歴史がある共産党を応援しています」と話しました。
戦争への道は許さない
京都で穀田氏
![]() (写真)戦争の道を許さないと決意を訴える穀田氏(左2人目)ら=15日、京都市 |
日本共産党京都府後援会は京都市・四条烏丸で終戦記念日宣伝を行い、穀田恵二前衆院議員と京都府・市議が訴えました。
穀田氏は、戦前、戦争に反対・疑念を持った人を排除した歴史を告発し、「その反省に立って『非国民』という言葉や排外主義を許さないことが大切だ」と力説。京都では華道の家元の池坊専永氏が戦前に花器を供出したことを反省したことを紹介し、「京都はこぞって平和でこそと訴えている街だ。先人を含め多くの方の平和の取り組みがあることを確信にしたい」と強調しました。
日本被団協元代表委員の坪井直氏が「ネバーギブアップ」と核兵器廃絶を訴え続けたことに触れ「私たちもあきらめることはありません。何よりも根底にある日本国憲法がある限り、そして日本共産党が存在する限り、戦争の道は許さない」と表明しました。














