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2025年8月16日(土)

きょうの潮流

 太平洋戦争の激戦地だったパラオ諸島のペリリュー島で遺骨の収集作業が続いています。昨年、大規模な日本兵の集団埋葬地が見つかり、島には今でも多くの遺骨が眠っているといいます▼戦争が終わってから80年もたちながら、いまだに骨さえ帰らぬ人びと。先の大戦によって海外などで亡くなったとされる約240万人のうち、112万人の遺骨が遺族らの元に戻っていません▼全国戦没者追悼式でそのことに触れた石破首相は「一日も早くふるさとにお迎えできるよう全力を尽くします」と。政府は2016年に遺骨収集を「国の責務」としましたが、時の経過とともに困難さは増しています。無謀な戦争の傷痕はここにも▼追悼式の式辞で石破首相があの戦争に「反省」の言葉を使ったことが話題になりました。再登板した安倍首相の式辞以降、「反省」が消えたことから13年ぶりの復活だとして▼しかし、どこを反省し、何を教訓とするのか。肝心なことには口をつぐみ、アジア諸国に対する加害にも触れずじまい。あれだけの悲惨を内外で引き起こしながら、その責任は覆い隠そうとする。そうした自民党政権の姿勢が、侵略を否定するデマや極右・排外主義の台頭につながっているのではないか▼戦没者遺族の代表は紛争が絶えない世界に目を向けて「戦後の厳しさを体験しているわが国は、今こそ争いのむなしさ、復興の難しさ、平和の尊さを世界へ訴えることが求められている」。戦後80年、新たな地平を切り開く時代の転換を―。


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