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2025年8月16日(土)

閣僚・議員が靖国参拝

首相は玉串料 参政からも大挙

侵略戦争を美化

 小泉進次郎農林水産相と加藤勝信財務相は15日、東京・九段北の靖国神社を参拝しました。終戦記念日の閣僚参拝は6年連続です。石破茂首相は自民党総裁として代理人を通じて私費で玉串料を奉納。自身の参拝は見送り、東京・三番町の千鳥ケ淵戦没者墓苑で献花しました。(関連記事)

 昨年10月の石破内閣の発足後、春と秋の例大祭を含め、節目に閣僚参拝が確認されたのは初めてです。小泉氏は同日の記者会見で「初当選以来、毎年の行動だ」と述べました。

 このほか、自民党の高市早苗前経済安全保障担当相や小林鷹之元経済安保担当相らも参拝。記者団から中国や韓国への影響を問われ、高市氏は「それぞれの祖国のために命をささげられた方に、互いに敬意を持って哀悼の誠をささげ合える世界になればいい」と私見を述べました。

 参政党は神谷宗幣代表をはじめ所属国会議員18人全員を含む計88人で集団参拝。日本保守党の百田尚樹代表も参拝し、野党の極右勢力が大挙して姿を見せました。

 一方、自民党を中心とする超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・逢沢一郎自民党衆院議員)の参拝人数は昨年の120人から減り、86人(議員52人、代理人34人)となりました。自民党のほか、日本維新の会の11人(議員7人、代理人4人)、国民民主党の5人(議員4人、代理人1人)、参政党、日本保守党、諸派・無所属の議員それぞれ1人ずつが含まれています。

 靖国神社は、日本の過去の侵略戦争を「自存自衛」「アジア解放」の“正しい戦争”だったと主張する施設。閣僚らの参拝は、こうした主張と同じ立場に身を置くことを示すものです。また、参拝や記帳、玉串料の奉納は宗教行為であり、閣僚や国会議員によるこれらの行為は、憲法が定めた政教分離の原則に反します。


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