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2025年8月15日(金)

万博 帰宅不能多数

大阪メトロ故障 脆弱性あらわ

 大阪・関西万博は大阪メトロ中央線の電気故障で運転停止となり来場者が帰宅できない初の事態となりました。13日午後9時半時点で約3万人が会場と東口・夢洲駅周辺におり、その後再開した部分運転で帰路に就く人もいましたが、相当数が会場内で一夜を過ごしました。中央線は会場に直結する唯一の鉄道路線で、人工島・夢洲での開催で指摘されていた脆弱(ぜいじゃく)性が現実のものとなりました。

 14日、記者会見した高科淳副事務総長は「多くの方が大変な思いをし、心苦しく感じています」と述べる一方、「大きな事故は起きておらず、全体としては対応はできた」と評価。「適宜的確な情報を伝えることができたかなど検証していきたい」としました。

 運行停止は公式サイトなどで約1時間知らされず、避難できるパビリオンなどの紹介も後になり屋外で避難する人が多数いました。大屋根リング下や地面などで横になり、疲れ果てた様子で休む姿が目立ち「しんどい」「どうすれば」と嘆く声が上がりました。

 避難者に水が配られたのは午前4時ごろで、パビリオン外などの人には配布されず約1千本にとどまり、毛布なども配られませんでした。臨時バスを運行した西口への誘導も行われませんでした。14日朝までに体調不良や熱中症疑いで36人が緊急搬送されました。

 中央線は14日午前5時25分に全線で再開。協会は同日の開場時間を30分遅らせ9時半に開場しました。


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