2025年8月13日(水)
ガザ地区 記者6人を殺害
イスラエル軍空爆 テント直撃
イスラエル軍は10日、パレスチナ・ガザ地区ガザ市を空爆し、衛星テレビ局アルジャジーラの著名記者アナス・シャリフ氏(28)と同僚4人を殺害しました。
イスラエル軍は標的としたシャリフ氏をハマスの支部指導者だと主張。アルジャジーラはこれを否定し、「(殺害は)ガザの制圧と占領を暴露する声を封じる必死の試みだ」と非難しました。
シャリフ氏はXで50万人以上のフォロワーを持ちます。死の数分前に、イスラエルが2時間以上ガザ市を爆撃したと投稿していました。同氏は4月、自身の死後の公表を前提にメッセージを残し、「私は真実をありのままに伝えることを決してためらわなかった」と記していました。
ガザ当局者とアルジャジーラによると、イスラエル軍の空爆はシファ病院近くのテントを直撃。シャリフ氏ら5人のほかにも地元記者1人を含む3人を殺しました。
イスラエル軍は昨年10月、ハマスとパレスチナ・イスラム聖戦のメンバーだと主張するジャーナリスト6人のうちの1人にシャリフ氏を挙げましたが、アルジャジーラはこの主張を否定。国際NPOのジャーナリスト保護委員会(CPJ)は7月、シャリフ氏の身に危険があるとして国際社会に保護を要求。「イスラエルは自身の主張を裏付ける証拠を何も示していない」と述べていました。
CPJによると、イスラエルがガザ地区に侵攻した2023年10月以降、同地区で殺されたジャーナリストは10日の6人を合わせて少なくとも192人に上ります。








