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2025年8月11日(月)

マハティール元首相と日本被団協

平和構築へエール交換

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(写真)平和構築への努力を交流した(左から)田中氏、マハティール氏、横山氏、柿田氏=10日、長崎市

 訪日しているマレーシアのマハティール元首相(100)は10日、長崎市内で日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中重光代表委員、横山照子代表理事、長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)の柿田富美枝事務局長と懇談し、平和構築に向けた取り組みにエールを送りあいました。

 田中氏は、長崎で4歳で被爆した経験を語ったうえで、被爆者運動を紹介。横山氏は、ノーベル平和賞授賞式に持参した被爆の実相の英語版リーフレットを説明し、日本被団協の折り鶴バッジを手渡しました。柿田氏は被爆80年を記念して80人の被爆者の証言を動画にして、世界に発信していることを語りました。

 マハティール氏は、東南アジア諸国連合(ASEAN)創立から58年、紛争や戦争による解決でなく、対話による平和外交を行っていると紹介。「日本は唯一、戦争を起こさないと明記した憲法9条をもつ国だ」と称賛し、「マレーシアにも日本の憲法のような戦争放棄を書き込みたかった」と語りました。

 そのうえで、日本被団協や長崎被災協の取り組みについて、どのような活動をしているのかなどを交流しました。

 懇談後、横山氏は「今は世界は戦争を行っており、核兵器が使用される危機にある」と指摘。「それぞれの国の人々が、戦争ではなく、平和的解決をする政治家を選ぶ必要がある」と語りました。


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