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2025年8月10日(日)

悩み願い語り権利守ろう

広島 全障研全国大会始まる

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(写真)全障研全国大会で合唱する人たち=9日、広島市

 障害のある人の権利を守り、発達を保障しようとさまざまな人たちでつくる全国障害者問題研究会(全障研)の第59回全国大会が9日、広島市内で始まりました。オンラインを含めて1500人以上が参加しました。

 障害者自立支援法違憲訴訟の原告が国と基本合意を交わして今年で15年になることを受け、元原告の秋保喜美子さんが重点報告。原則無料だった障害福祉サービスの利用に1割の自己負担が発生したことを、「『自立崩壊』の法律だった」と振り返りました。

 秋保さんは、合意後に当事者や有識者が練り上げた「骨格提言」は障害者総合支援法に「ほとんど入っていない」と指摘。「基本合意を実現させるには時間がかかる。これからもっと世代を超えた運動に広がってほしい」と話しました。

 全障研の越野和之全国委員長があいさつ。旧優生保護法とその下で強いられた不妊手術などを違憲だと判断した最高裁大法廷判決を示し、「いま現場で取り組んでいることの中に、未来において歴史的な審判を受けるものがないと言い切れるでしょうか」と問題提起。過ちを繰り返さない保障は実践の中にあるとして「悩みや願いを語り合い、知恵と経験を寄せ合おう」と呼びかけました。

 都立第五福竜丸展示館でインターンとして活動する髙垣慶太さんが記念講演しました。広島と長崎の原爆だけでなく、カザフスタンなどでの核実験による被害についても自身の現地取材を交えて紹介。「今も核の被害の影響を受け続けている人の存在を考えてほしい」と訴えました。

 県内の障害のある人やその親、支援者がオリジナルを含めて5曲を合唱。会場を盛り上げました。


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