2025年8月10日(日)
戦争への動き止めよう
東京 JCJ集会開き声明
![]() (写真)シンポジウムで発言する(左から)片山、斎藤、山口の3氏=9日、都内 |
日本ジャーナリスト会議(JCJ)は9日、戦後80年をジャーナリストの立場から検証する集会を東京都内で開きました。「再び戦争のためにペンを、カメラを、マイクをとらない」という発足の原点に立ち戻り、戦争へ向かう動きを食い止めようとする声明を出しました。
問題提起として3氏が報告しました。東京新聞の福島特別支局記者の片山夏子さんは、東日本大震災後から続けている原発作業員への取材について話しました。作業員は病気になっても補償もされず「使い捨て」ともいえる過酷な状況で働き続けていると発言。「こんな状況で次の事故が起きたらどうなるのか」と原発再稼働の動きを批判しました。
ジャーナリストの斎藤貴男さんは「新自由主義が必然として生む格差社会が常態化している」「格差社会は戦争する社会と密接につながっている」として、あきらめずに本質を突いた言葉を発信する重要さを語りました。
JCJ代表委員の山口昭男さんは、戦争を知る作家たちのほとんどが亡くなるなか、戦争の記憶を消さないためには「私たちが歴史に正面から向き合い、学び、自分の言葉で先人たちの記憶を次の世代に伝えていきたい」と語りました。









