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2025年8月9日(土)

核なき世界へ 長崎きょう被爆80年

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(写真)平和公園内の「長崎の鐘」に手を合わせる親子=8日、長崎市

 長崎は9日、米国による原爆投下の惨禍から80年を迎えます。長崎市では平和式典が行われ、原爆が投下された午前11時2分に黙とうし、犠牲者を追悼します。

 日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞受賞は被爆者をはじめ、長崎市民を大きく励ましました。被爆者は「核抑止論はすでに破綻している」と訴えています。

 長崎原爆被災者協議会は今夏、故人も含む被爆体験や被爆者運動の歴史など多彩な内容の80年記念誌を発行。80人の被爆者のメッセージ動画をユーチューブで公開し、英語の字幕を付ける作業も進めています。高校生や大学生にも積極的に活動に協力してもらうなど、次世代への継承に力を入れています。

 昨年12月から始まった長崎の「被爆体験者」への新たな支援事業は、被爆者と同等の医療費助成が行われますが、被爆者健康手帳は交付されません。「被爆体験者」は被爆80年の今年こそ、広島の「黒い雨」被害者と同様、全ての「被爆体験者」を被爆者と認めてほしいと訴えています。

 この1年で新たに亡くなったり、死亡が判明した長崎の被爆者は3167人。原爆死没者はあわせて20万1942人となりました。


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