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2025年8月8日(金)

原水爆禁止世界大会

核廃絶 被爆者と共に

被爆80年 長崎のつどい

 長崎市に舞台を移した被爆80年・原水爆禁止2025年世界大会は7日、特別集会「被爆体験の継承と未来―被爆80年長崎のつどい」を同市内で開きました。長崎原爆の実相を被爆者の証言と映像で訴え、長崎の被爆者運動を学び、「被爆者たちと核兵器廃絶を見届けよう」との思いを新たにしました。会場は2階まで満席になる2100人の熱気にあふれ、オンラインで500人が視聴しました。


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(写真)被爆者の証言に拍手を送る海外代表=7日、長崎市

 長崎総合科学大学名誉教授の大矢正人さんが、長崎原爆の被害の概要を説明。長崎で13歳の時に被爆した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)代表委員の田中熙巳(てるみ)さんが「あの日」の体験を克明に語りました。爆心地近くで伯母らを荼毘(だび)にふしたことに声をつまらせ、「私たちが叫び続けてきた、核兵器を使わせない、なくす運動に結集してほしい」と結ぶと、多くの参加者が立ち上がり、力強い拍手で応えました。

 大塚一敏さんは、日米両政府が被爆による被害を隠蔽(いんぺい)し、日本政府が被爆後10年間、被爆者を放置したと告発し、横山照子さんは1970年代から80年代にかけての国連での活動などを紹介。牧山敬子さんは、原爆症認定を求めて最高裁で勝訴した松谷英子さんの12年間のたたかいを語り、松延栄治さんが長崎の被爆者、故谷口稜曄(すみてる)さんの体験と訴えを朗読しました。

 日本被団協代表委員の田中重光さんが、今年1月のスペイン・フランス遊説について報告しました。

 長崎の被爆者、故渡辺千恵子さんの凄絶(せいぜつ)な半生を描いた合唱組曲「平和の旅へ」が演奏されました。


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