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2025年8月7日(木)

原水爆禁止世界大会

田村委員長のあいさつ

 日本共産党の田村智子委員長が6日、広島市内で開かれた被爆80年・原水爆禁止2025年世界大会ヒロシマデー集会で行ったあいさつは次の通りです。


写真

(写真)あいさつする田村智子委員長=6日、広島市中区

 みなさん、こんにちは。日本共産党の田村智子です。ぜひとも、この大会に連帯のあいさつをと思い駆けつけました。(拍手)

 日本被団協のノーベル平和賞受賞に、私も勇気と希望をもらいました。そして迎えた被爆80年、核兵器廃絶、原爆被害への国家補償の実現へと、新たな決意を胸に刻んでいます。

 ロシアによるウクライナ侵略と核威嚇、イスラエルによるガザでのジェノサイド(集団殺害)と、アメリカによるイラン核施設への一方的な攻撃―人々の命を奪い、平和を壊す暴挙に、みなさんとともに「ノー!」の声を、この広島の地からあげたいと思います。(拍手)

 また、戦争への道となる排外主義に断固立ち向かうことを表明するものです。(拍手)

 核保有国が国連憲章も国際法も踏みにじり、力の支配へと暴走するもとで、この世界大会は、危機を打開する新たな国際連帯を生み出す場となっています。

 昨日は、各国の政府代表が参加したフォーラムとともに、ヨーロッパの国会議員、そして日本の衆院議員である、わが党の志位和夫議長がパネリストとなったフォーラムが行われました。ユーラシア大陸の東西で軍拡が進むもとで、ユーラシア大陸の東西で核兵器廃絶と軍拡阻止、排外主義反対の国際連帯が広がる―本当に素晴らしいことだと思います。(拍手)

 日本政府は、安全保障のためには日米軍事同盟強化だ、「核抑止力」だと主張し、核兵器禁止条約に背を向けたままです。アメリカの核兵器使用を想定した日米の軍事訓練が行われたのではないか、これからも行われるのではないか―わが党議員が昨日の国会で質問しましたが、石破(茂)首相は「抑止力たりうるためにいろいろな想定がなされることは当然だ」と開き直りました。これが被爆国・日本政府のやることでしょうか。本当にみんなで怒りを表明したいと思います。(拍手)

 今日の平和記念式典の「平和宣言」では世界の国々に「対話を通じた信頼関係に基づく安全保障」を呼びかけました。(湯崎英彦)県知事のあいさつでは、「核抑止」が破られる危険性を指摘し、「人類も地球も再生不能な惨禍に見舞われる」と「核抑止力」を正面から批判しました。核兵器禁止条約が希望となり生きた力となって、日本も世界も動かしていると実感しています。

 戦後・被爆80年の今こそ、日本政府が動く時、変わる時ではないでしょうか。(拍手)

 アメリカの「核の傘」から抜け出て、核兵器禁止条約に参加し、唯一の戦争被爆国として核兵器廃絶を進める役割を果たすべきです。「核兵器のない世界」へ、ともに力を尽くす決意を表明して連帯のあいさつといたします。ともに頑張りましょう。(拍手)


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