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2025年8月5日(火)

保育こそ平和の種まく

群馬 保育合研終わる

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(写真)来年の開催地の参加者とエール交換して閉幕した保育合研集会=4日、群馬県高崎市

 群馬県で開かれていた第57回全国保育団体合同研究集会(保育合研)が4日、閉会しました。会場には親子連れも多く、オンラインと合わせて参加者は7200人を超えました。

 ピアノ、バイオリンの演奏とともに、絵本『おおはくちょうのそら』を朗読する文化企画でスタート。

 龍谷大学名誉教授の白石正久さんは、人間本来の発達の可能性について講演。子どもが仲間に「心の窓」を開き、他者の視点に立って、受け止める力が育ち、それが社会の中で苦しむ人に思いを寄せる力になっていくと話します。「保育こそ平和を守る精神と人格を育み、平和の種をまく仕事です」と語りました。

 全国実行委員長の長瀬美子さんは、保護者とともにつくった合研だったと振り返り、「子どもたちの明るい未来のため一緒に行動し、来年も会いましょう」と呼びかけました。

 「悩んでいるのは自分一人じゃないとわかって、安心しました」。こう話すのは、岩手県盛岡市の保育士(29)です。リアル参加は初めて。1歳児クラスでのかみつきに悩みます。猛暑で散歩もプールも短い時間しかできず、「子どもたちのストレスがたまっていると思う」と。合研では、新聞紙を部屋いっぱい広げた遊びなどを知りました。「子どもたちと、ダイナミックな遊びをしたいです」

 来年の開催地は兵庫。姫路めばえ保育園の副主任保育士、小坂順子さん(兵庫県保育運動連絡会事務局長)は「社会状況は厳しいけれど、ここには子どもや平和のことを考える仲間がこんなにいる。一人では育てられないんだな、甘えてもいいんだと感じてほしい。現地の臨場感ある保育合研を、たくさんの人に体感してほしい」と話しました。

 今後も、オンライン分科会や録画配信があります。


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