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2025年8月5日(火)

核廃絶へ壮大な運動を

被爆80年・原水爆禁止2025年世界大会

国際会議宣言採択・特別集会

 広島市で開催している被爆80年・原水爆禁止2025年世界大会は4日、国際会議の閉会総会、特別集会「被爆体験の継承と未来―被爆80年広島のつどい」を開きました。国際会議では「核戦争阻止と核兵器廃絶を求める壮大な行動を展開しよう」と世界に呼びかける国際会議宣言を採択。続く「広島のつどい」では、広島の被爆者らが証言し、青年らが運動を引き継ぐ決意を語りました。


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(写真)被爆者の証言に聞き入る被爆80年広島のつどいの参加者=4日、広島市中区

 国際会議宣言は、再び核使用の危険に直面している今、「核抑止」論の克服が重要だと述べ、「核抑止」政策の放棄を核保有国と同盟国に強く要求。被爆者を先頭とする市民社会と諸国政府との共同こそが世界の本流だと強調し、核兵器禁止条約支持への世論を広げ、参加国を拡大することが急務だとしています。

 ヒロシマ・ナガサキの被爆の体験と実相を受け継ぎ、広げることを運動の中心にすえて、核兵器廃絶を共通課題とする行動を世界各地で多様に繰り広げようと訴えています。

 「広島のつどい」には2000人が参加し、全国で600人が視聴しました。

 あの時、広島で何が起きたのかを、被爆者の証言と映像で迫るプログラムで、矢野美耶古さん(94)、本谷量治さん(97)、韓国の朴貞順(パク・ジョンスン)さん(90)が今も鮮明な体験を証言。4歳のとき「黒い雨」で被爆した高東征二さん(84)、母親のおなかの中で8カ月のとき被爆した胎内被爆者の三村正弘さん(79)が体験などを語りました。

 スペイン・核軍縮同盟のマリベル・エルナンデス・サンチェスさんや高校生らが「世界から核兵器がなくなるまで一緒にがんばりましょう」と表明。広島被爆者団体連絡会議の田中聰司事務局長が「核を持つ国のリーダー、被爆国政府を動かそう」と訴えました。


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