2025年8月4日(月)
被爆80年 原水爆禁止世界大会・国際会議始まる
核なき世界へ転換迫る
国際共同行動を討論
被爆80年「被爆者とともに、核兵器のない平和で公正な世界を―人類と地球の未来のために」をテーマに原水爆禁止2025年世界大会・国際会議が3日、広島市内で始まり、フランスや英国、韓国など15カ国から政府や平和団体、被爆者、核実験被害者の代表が集まりました。核兵器による被害を明らかにし、「核抑止力」論を克服するとともに、自国の核政策を変えるために核保有国、依存国の市民社会の闘いや核兵器のない世界の実現に向けた国際共同行動について討論、交流しました。
![]() (写真)主催者あいさつする野口邦和世界大会運営委員会共同代表(正面右)=3日、広島市中区 |
主催者あいさつで、野口邦和世界大会実行委員会運営委員会共同代表は、被爆80年の今年、国連憲章と国際人道法に基づく平和の秩序を回復させ、平和で持続可能な世界の実現に向け全地球的規模の連帯と共同を発展させようと呼びかけました。日本被団協と日本原水協、原水禁の共同アピールを歓迎し、「平和の波」行動を宣言しました。
第1セッションでは、日本と韓国の原爆被害者が証言。マーシャル諸島での核実験被害への補償・救済の課題やベトナムの枯れ葉剤被害も報告されました。
第2セッションでは、核保有国と核依存国における市民社会の闘いを米国、英国、フランス、韓国、日本の代表が報告。英国・核軍縮運動(CND)のキャロライン・ルーカス副会長は、「核抑止力」の誤りについて指摘しました。
第3セッションでは、核なき世界に向けた国際連帯と運動を交流。エジプトのモハメド・エゼルディン・アブデルモネイム大使は被爆者の功績とパレスチナ・ガザ攻撃について報告。国際平和ビューロー(IPB)のコラソン・ファブロス共同会長は核兵器禁止条約の普遍性を強調し、新たな共通の安全保障のために連帯を呼びかけました。









