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2025年8月3日(日)

きょうの潮流

 「まだ捨てないで!健康保険証」―引っ越して初めて受診した診療所にこんなフレーズが躍るポスターが。あらら、ここなら安心して通えそう…▼政府は「マイナ保険証」への一本化をめざし、昨年12月に従来の保険証の新規発行を停止し、有効期間内の最大1年間使えることになりました。ということは、今年12月が期限?▼ところが、厚生労働省は7月末から順次期限切れを迎える国民健康保険の保険証について、8月以降も利用できるよう事務連絡を発出しました。福岡資麿厚労相は来年3月末までの「暫定的な対応」だと▼えっ、有効期限が切れたら使えなくなるんじゃないの? 最大で今年12月までじゃないの? 厚労省が事務連絡を出したのは、折しも報道が参院選一色に染まっていた6月終盤。多くの国保加入者に知られることもなく7月末を迎えました▼国保の保険証の有効期間は1年で、全体の7割に当たる1700万人分が7月末に期限切れに。いつものように診療所を訪れたら、期限切れで自己負担10割なんてことがないように配慮したものでしょう。医療機関は、被保険者番号さえあれば資格情報を確認できます。従来の保険証で困ることがないのに、「マイナ保険証」一本化に固執するからシステムも制度もややこしくなる▼日本共産党の田村智子委員長は「そのまま使えるなら紙の健康保険証廃止をやめればよい。これが混乱を防ぐ最良の策だ」とSNSでばっさり。今ある保険証をそのまま使えるのが一番の安心です。


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