2025年8月2日(土)
田中副委員長とソン外相会談
ベトナム 地域・国際情勢で意見交換
![]() (写真)7月31日、ハノイのベトナム外務省でソン外相と会談する田中副委員長(左) |
日本共産党の田中悠副委員長・書記局長代行は7月31日、ハノイでベトナムのブイ・タイン・ソン副首相・外相と会談しました。
田中氏は、1960~70年代の抗米救国戦争(ベトナム戦争)以来の日本共産党とベトナム共産党の関係、両国民の関係推進でのベトナム外務省の協力に謝意を述べ、引き続き効果的に連携して両党の協力を前に進め、両国と両国民の関係発展に寄与したいと述べました。
ソン外相は、党・政府の首脳や高官の訪問時の交流、理論や国際情勢の研究、国際フォーラムでの連携など、両党間の協力強化を歓迎。ベトナムは包括的戦略的パートナーシップを結ぶ日本との関係を重視しており、両党関係の発展は両国と両国民の関係への重要な貢献になると述べました。
双方は地域・国際情勢について意見交換。田中氏は、パレスチナのガザでのジェノサイドと人道危機、中東での衝突に触れ、紛争と国際法に反する武力行使、大国間の対抗が続いている状況について懸念を表明。東南アジア諸国連合(ASEAN)が主導する東アジアサミット(EAS)が7月の外相会議で、国際法に基づく国際秩序を強化するEASの役割を確認し、中東問題で国連憲章と国際法に従った平和解決を強く求める議長声明を採択したことに注目していると語りました。
田中氏は、ソン外相が同じASEAN外相会議で、ASEANは対話、外交と国際法の尊重、善隣友好の精神を推進し「平和の灯台」の役割を果たすべきだとした発言に賛意を表明。日本共産党の東アジア平和提言を紹介しながら「ASEANインド太平洋構想(AOIP)」の前進のために力を合わせたいと述べました。また南シナ海と東シナ海の問題について、国連海洋法条約(UNCLOS)と国際法に基づいた平和的解決が重要だと表明しました。
ソン外相は、世界の紛争や衝突は国際法に沿った平和解決しかないと強調。南シナ海問題でもASEANが中心的役割を果たし、国際法に基づく平和的解決で結束していくことが重要だと語りました。また、ベトナムが2026年の核不拡散条約(NPT)再検討会議の議長国になったことに触れ、非核化、核兵器廃絶に貢献したいと述べました。









