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2025年7月25日(金)

全国都道府県委員長会議開く

「赤旗」拡大から反転攻勢に転じよう

小池晃書記局長の報告

 24日の全国都道府県委員長会議での小池晃書記局長の報告は次の通りです。


写真

(写真)報告する小池晃書記局長=24日、党本部

 参議院選挙での大奮闘、大変おつかれさまでした。

 今日、緊急の会議をオンラインでもったのは、7月の残る9日間、「常幹声明」を政治的な力にし、読者拡大にあらゆる力を集中して、「『赤旗』拡大から反転攻勢に転じる」ことを、全党のみなさんに訴えるためです。

 今回ばかりは、「選挙が終わったら大幅後退」というわけにはいきません。それは何よりも、現在の情勢のもとで党と「赤旗」に課された重要な役割にてらしても、また党大会で決定した「強く大きな党」をつくるという大目標にてらしても、さらに「赤旗」の安定的発行、党財政という点にてらしても、どうしても必要であります。

常幹声明の三つの政治的確信をつかんで

 「『赤旗』拡大から反転攻勢に転じる」うえで、常幹声明を力にしていくことを訴えます。

 選挙戦の全体の総括については、きちんと6中総で明らかにしていきますが、常幹声明は、全体として積極的に受け止められ、新しい前進への力となっています。とりわけ、次の三つの政治的確信をつかんで、党づくりの原動力にしていくことが大切です。

 第一は、参院でも自公を少数に追い込んだことです。これは「日本の政治にとって大きな前向きの変化」ですが、この変化に大いに貢献したのが、日本共産党と「しんぶん赤旗」でした。

 自民党の裏金問題を「赤旗」がスクープし、国会でも徹底追及をしてきました。消費税減税を国政の大争点に押し上げ、政権を追い詰めてきたのも、「アメリカいいなり」に大軍拡につきすすんでいいのかを正面から提起したのも、わが党と「赤旗」の論陣によるものです。国民運動と共同して、自民党を追い詰めるうえでも、党と「赤旗」が果たしてきた役割はきわめて大きいものがありました。

 また市民と野党の共闘の新たな発展をめざして、全国17の1人区で候補者を一本化し、一本化した候補者の得票は、わが党と立民、社民の比例得票合計をすべての選挙区で上回り、12の1人区で勝利をかちとりました。これは、2016年参院選での11勝を上回るものとなり、自公への審判を下すうえでの重要な貢献となりました。沖縄選挙区で、「オール沖縄」の議席を守り抜いたことも、今後の沖縄でのたたかいにとって重要な勝利です。

 ここに確信をもって新しい情勢にのぞもうではありませんか。「赤旗」読者をおおいに増やそうではありませんか。

 第二は、日本の政治が歴史的岐路にあるもとで、党と「赤旗」の果たすべき役割に深い確信をもって、攻勢的にうってでることです。

 選挙結果の全体は、「一方で、自公の少数への転落。他方で、危険な逆流の台頭」となりました。「新しい政治プロセス」を前に進めるか、それとも逆流の台頭と政治の暗転を許すのか。日本の政治は大きな歴史的岐路にあります。

 この岐路にあって、日本共産党と「赤旗」の果たすべき役割は、きわめて大きいものがあります。自公政治と対決し、政治の転換の道筋を示し、国民とともにたたかううえで、また補完勢力、排外主義・極右的潮流に正面から対決するうえで、「時流に流されず正論を貫く党」が必要です。日本共産党と「赤旗」の頑張りどころの情勢であることに深い確信をもって、昂然(こうぜん)と上を向いて、元気いっぱいたちあがり、まず「赤旗」拡大から反転攻勢に転じようではありませんか。

 第三は、党が進めてきた論戦と政治路線への確信です。「財界・大企業中心」「アメリカ言いなり」という「二つのゆがみ」を正す改革を進めることにこそ、暮らしや平和の危機を打開し、政治の閉塞(へいそく)状況を打開する展望があります。そのことへの――すなわち綱領路線への「揺るがない確信」をもって、その立場で日々、日本の政治の真実と進路を明らかにしている「赤旗」を広げようではありませんか。

「赤旗」を大きく増やす歴史的チャンス

 いま打ってでるならば、「赤旗」を大きく増やす歴史的チャンスでもあります。

 参院選の公示から本日までの21日間に、党本部に寄せられた「赤旗」の申し込みは、436人となり、3週間「お試し」をあわせれば947人、これは2019年、2022年の参院選時の2倍以上です。さらに開票が始まった20日の午後8時から23日朝までに申し込まれた方は433人に達し、そのうち77%が10代から40代です。

 申し込みの「声」の特徴は二つです。一つは自民党政治に代わる新しい政治への真剣な探求。もう一つは、排外主義、極右的潮流の台頭への危機感です。「今回の参院選を機に民主主義の危機を覚えています。共産党を応援したい」「選挙速報を見て今の日本に危機感を持った」「日本共産党は絶対になくしてはいけない党だと思っており、少しでも支援になれば」などのコメントが寄せられています。国民に「赤旗」が待たれています。

 選挙での要求対話、「担い手」づくり、ボランティアなどをつうじて、多くの新しい結びつき、信頼関係が広がりました。ここには拡大の新たな条件があります。思い切って力を注いで、必ず前進に転じましょう。

 常幹声明では、「自民党政治に代わる新しい政治を国民が模索し探求する『新しい政治プロセス』を前に進めるためには、質の面でも量の面でも、根本的に党の力を強めなければならない」「どんな政治的風波のもとでも前進をかちとることができる、質量ともに強く大きな党をつくる」ことを訴えました。これは、選挙戦をたたかって、全党のみなさんが共通して実感されていることだと思います。

 党員拡大、世代的継承の努力も7月から開始しつつ、「赤旗」読者の拡大に思い切って力を注ぎ、「『赤旗』拡大から反転攻勢に転じる」ことを、重ねて強くよびかけるものです。


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