2025年7月24日(木)
きょうの潮流
「なめられてたまるか」。やはりあれは選挙パフォーマンスでしたか。国益を懸けた戦い、たとえ同盟国でも言うべきことは正々堂々と言う。そう口にしていましたよね▼なめるとは、相手を見くびったり、ばかにしたりすること。参院選中の街頭演説でトランプ関税について語気強く反発していた石破首相ですが、実際はその裏で手を結んでいたかのような合意のタイミングです▼トランプ大統領は史上最大の取引だと得意顔で。SNSの投稿には「日本は私の指示の下、米国に5500億ドル(約80兆円)を投資し、その利益の90%を米国が受け取るだろう。この合意は数十万人の雇用を創出する」と▼最も重要なのは、日本が乗用車やトラック、コメや他の農産物を含む貿易で国を開放することだろう。これは米国にとって喜ばしいことだとも。こんな一方的な合意が、石破首相のいう「ウィンウィンの関係を築く」ことなのか▼輸入米を続け米国産を拡大すれば、国内の生産基盤は一段と弱まることになります。これまで減反・減産を押しつけられてきた国内農家の苦しみはいっそう。意欲はそがれ離農にも拍車がかかり、食料自給率の向上にもつながりません▼国際社会から孤立していく米国にますます依存する自公政権。守るべきものは守った上で両国の国益に一致する、そんな合意が実現したと石破首相はいいますが、自身の進退さえ窮まりながらこの国の行く末に責任を持てるのか。付けは国民にでは、それこそ、なめられてたまるか。








