2025年7月23日(水)
きょうの潮流
日が昇る空を見上げると、まだ自分が生きていると感じる。次に考えるのはその日のパン、飲むための水を手に入れること。なんとかして▼イスラエルの軍事侵攻直後から、パレスチナ人の作家がつづった『ガザ日記』。人間らしい営みを失い、死に慣れ無力感にさいなまれる日々を記録しています。空爆のたびに、記憶はがれきや破片とともに飛び散り、救急車のサイレンが鳴り響くたびに、誰かの希望が消えていくと▼いまその絶望はさらに。飢えに苦しむ住民や子どもらが群がる食料配給所。そこをイスラエル軍が銃撃する「死の罠(わな)」が相次いでいます。ガザの保健当局は、米イスラエル主導の配給拠点での死者は千人を超えたと発表しました▼必死に生き延びようとする丸腰の人たちに発砲する暴虐非道は、いかなる言い訳も通用しません。餓死者も増え続け百万人の子どもたちが深刻な栄養失調に陥っています▼グテレス国連事務総長も「人びとの命を支える最後の命綱が崩壊しつつある」と危機感をあらわに。日本や英仏など28カ国とEUは停戦を求める共同声明を出し、イスラエル政府の援助体制は危険でガザから人間としての尊厳を奪っていると強調しました▼ガザへのジェノサイドと近隣諸国の空爆。イスラエルの無法はとどまるところを知りません。国内では大規模デモが起きていると本紙特派員が伝えています。「もうたくさんです。イスラエル国民の圧倒的多数が、戦争の終結と人質全員の返還をふくむ合意を望んでいます」








