2025年7月20日(日)
応援 あやさん
気づいた差別
10年以上前、親友が妊娠しました。私はうれしくてインターネットで育児について調べました。「子どもが3歳になるまではお母さんが家で育てた方がいいらしいね?」とネットの知識を何気なく伝えると、親友はこれまで一度も見たことがない、心底悲しそうな顔をしました。そして「昔はそう言われていたけど保育園に預けるつもり。でも罰ゲームみたいなポイント制度でなかなか入れないの」と教えてくれました。
親友にそんな顔をさせたショックで、私は育児制度を調べ始めました。待機児童の多さや母親のワンオペ育児の大変さを知り、ものすごく理不尽な制度だと初めて知りました。
女性は社会進出を阻まれ、家で子を育てケア労働をし、家計の足しになるパート勤め止まりで夫の稼ぎに頼り生きていくしかない。女性の選択肢を狭める構造に気づいたのです。
そこからフェミニズムの本を読みあさりました。女性だけがお茶くみや炊事をやらされる。女性に見える人ばかりが容姿を評価され、若くなければ価値がないと思わされる。慣れ切っていた状況が、女性差別に由来すると気づきました。
一つ差別を知れば別の差別に気づく。そして私はフェミニストになりました。
親友の子は女の子で今は中学生。私の無知な発言に傷ついただろう親友は、今も友だちでいてくれます。「参政党の政策や主張が本当に怖い。子どもを産むしか価値がない、そんな人生の選択肢しかない社会で、うちの子に生きてほしくない」と言っています。
私はあらゆる差別に反対します。この選挙で政党として明確に差別に反対を表明している、日本共産党を応援します。
(12日、東京都練馬区で)








